ミネラルは、大きく分けて2つに分類されるってご存じですか?
- 必須ミネラルとは?
必須ミネラルは、体内で合成することができず、食事から摂取しなければならないミネラルです。必須ミネラルは、15種類あり、そのうちの9種類は、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、マンガンです。
必須ミネラルは、体内の様々な機能を調節し、健康を維持する役割を果たしています。例えば、カルシウムは骨や歯の形成に、リンはエネルギー代謝に、ナトリウムとカリウムは体液のバランスを保つことに、マグネシウムは筋肉や神経の活動に、鉄は赤血球の形成に、銅は酵素の働きを助けるのに、亜鉛は免疫機能を高めるのに、マンガンは骨の形成やエネルギー代謝に役立ちます。
必須ミネラルの不足は、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、カルシウム不足は骨粗鬆症を引き起こし、リン不足はエネルギー代謝の低下を引き起こし、ナトリウム不足は脱水症状を引き起こし、カリウム不足は筋肉のけいれんを引き起こし、マグネシウム不足は筋肉の疲労を引き起こし、鉄不足は貧血を引き起こし、銅不足は免疫力の低下を引き起こし、亜鉛不足は傷の治りが遅くなるなどの症状を引き起こす可能性があります。
必須ミネラルには、次の15種類があります。
- カルシウム
- リン
- マグネシウム
- ナトリウム
- カリウム
- 塩素
- 硫黄
- 鉄
- 銅
- 亜鉛
- マンガン
- ヨウ素
- セレン
- モリブデン
ミネラルは、それぞれが異なる役割を果たしています。ミネラルの不足は、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。ミネラルを健康的に摂取するためには、バランスの良い食事を心がけましょう。
ミネラルの主な作用は次のとおりです。
- 骨や歯の形成
- 血液の凝固
- 神経や筋肉の働き
- ホルモンの合成
- 体温の調節
- 免疫力の向上
- 老化の防止
ミネラルは、健康的な食事において欠かせない栄養素です
- 非必須ミネラルとは?
非必須ミネラルは、体内で合成できるため、食事から摂取する必要はありません。しかし、食事から摂取することで健康を維持することができます。非必須ミネラルには、次の10種類があります。
- アルミニウム
- コバルト
- クロム
- フッ素
- モリブデン
- ニッケル
- 錫
- バナジウム
- ストロンチウム
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非必須ミネラルは、体内の様々な機能を調節し、健康を維持する役割を果たしています。例えば、アルミニウムは骨の形成に、コバルトはビタミンB12の合成に、クロムは糖代謝に、フッ素は歯の健康に、モリブデンはエネルギー代謝に、ニッケルは酵素の働きを助けるのに、錫は骨の形成に、バナジウムはエネルギー代謝に、ストロンチウムは骨の形成に役立ちます。
非必須ミネラルの不足は、健康問題を引き起こす可能性は低いですが、過剰に摂取すると健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、アルミニウム過剰摂取はアルツハイマー病のリスクを高める可能性があります。コバルト過剰摂取はビタミンB12の過剰摂取につながる可能性があります。クロム過剰摂取は糖尿病のリスクを高める可能性があります。フッ素過剰摂取は骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。モリブデン過剰摂取は肝臓障害のリスクを高める可能性があります。ニッケル過剰摂取は皮膚炎のリスクを高める可能性があります。錫過剰摂取は腎臓障害のリスクを高める可能性があります。バナジウム過剰摂取は肝臓障害のリスクを高める可能性があります。ストロンチウム過剰摂取は骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。
非必須ミネラルには、次の10種類があります。
- アルミニウム
- コバルト
- クロム
- フッ素
- モリブデン
- ニッケル
- 錫
- バナジウム
- ストロンチウム
ビタミン・ミネラル・アミノ酸・脂肪酸の ☆生理作用 と ★欠乏 で起こる症状 1イソロイシン ☆成長と知能の発達に必要。コレステロールを下げる。血圧降下を助ける ★ 知能の発達が遅れる。 2ロイシン 出産後の子宮の収縮を早める。脳の機能賦活。肝臓の働きを助ける 3リジン ☆体の構成要素の大部分。体力・持久力をつける。抗体・ホルモン・酵素を作る。 ★ 視覚障害。筋肉の継続的痙攣を伴う疲労。成長が遅れる。集中力低下。 4メチオニン ☆ 毒性のある老廃物を除き肝機能を守る。肝腎臓の細胞の再生。毛髪の生成。 リウマチの治療。コリンの原料になる 5フェニルアラニン 血圧正常化。胃液の分泌促進。甲状腺ホルモンを促す。精神安定化の助長。血管の保護。 6スレオニン ☆ 新陳代謝や同化作用の進行。消化管の円滑な機能促進。脂肪肝を防ぐ。養毛作用。 7トリプトファン ビタミンB群の機能を助ける。濃い赤い血・若々しい皮膚・つややかな髪をつくる。 バセドウ氏病の治療。記憶力・集中力・判断力を高める 8パリン ☆頭脳活動の活力になる。筋肉運動の整合。情緒安定。知的能力を高める。 ★ 精神不安定となる。 9ヒスチジン 脳と神経を刺激して養う。成長に必要・聴覚の神経伝達を強める。難聴・アレルギー症に効果 。脳と神経を刺激して養う。成長に必要・聴覚の神経伝達を強める。難聴・アレルギー症に効果 。 10カルシウム (Ca) ☆骨歯を形成し、心筋機能と血液凝固や筋肉の収縮を良くする。ph 調整に関与 ★ 骨格・歯の発育障害。小児の腕・足が曲がる。精神が不安定になる。クル病。流産。 11. リン (P) ☆ 骨や歯を形成。血液・体液の中性保持。体内の全ての生理的化学反応に関与。 ★ 骨歯・筋肉組織ができない。妊娠障害。新陳代謝低下。 12. カリウム (K) ☆ 腎臓の老廃物の排泄を助ける。幼児期細胞増殖の役割。Na による血圧上昇に拮抗する。 ★ 発育不全。心臓機能衰弱。細胞機能低下。腸・筋力・知覚・反射機能低下。 13. ナトリウム (Na) ☆ 細胞の浸透圧の維持。水分代謝・心筋筋肉の収縮は K と拮抗して働く。 ★ 胆汁・膵臓・腸等のアルカリ性消化液を作らなくなる。 14. 塩素 (Cl) ☆ 体液を維持し、胃酸の分泌を促進する。 ★ 消化不良・食欲不振・疲労・精神不安 15. マグネシウム (Mg) ☆ 骨の形成。核酸の合成酵素の活性化。タンパク合成。アミノ酸活性化に関与。 ★ 心臓・腎臓炎性を起こす。血管拡大。充血。脱毛。神経過敏。 16. 硫黄 (S) ☆ 脳が機能する為の酸素のバランス維持に役立つ。軟骨・骨・腱の構成成分。 ★ 皮膚・毛髪・つめに障害 17. 鉄 (Fe) ☆ 血色素の生成に必要。栄養素の燃焼を助ける。酵素の活性化。酸素を活性化する。 ★ 筋肉の無力。疲れやすい。肝臓が悪くなる。貧血。脱毛。舌炎。 18. 銅 (Cu) ☆ SOD の構成成分・活性酸素を分解・鉄と共にヘモグロビン合成に働く。 ★ 呼吸器官の障害。骨・血管の障害。運動失調。蒼白性貧血。骨粗鬆症。 19. マンガン (Mn) ☆ 愛情を強化する。脳の働き・免疫・インシュリン生成に関与。 ★ 脂肪酸代謝異常。背骨痛。筋肉・関節痛。糖尿病。リウマチ性関節炎。 20. コバルト (Co) ★ 造血作用の障害。ビタミン B12 の生成障害。肝機能低下。悪性貧血。神経症。 21. ヨウ素 ( I ) ☆ 正常な生理と妊娠に必要。甲状腺ホルモンの構成成分。 ★ 脂肪の燃焼が妨げられ肥る。甲状腺腫となる。造血障害。 22. フッ素 (F) ☆ 若さを保つ。伝染病を防ぐ。骨歯の疾患を防ぐ。 ★ 全身の骨及び歯の障害。視力低下 23. モリブデン (Mo) ☆ 糖・脂質代謝に関与。鉄の利用を助け造血に関与。 ★ 血中尿酸増加による痛風。男性の性的不能。貧血。 24. セレン (Se) ☆ 心臓機能に欠かせない酵素を生産。血圧上昇防止。癌を抑制する。 ★ 細胞の脂質に過酸化物を発生させ、肝臓や赤血球に障害を起こす。心筋梗塞。 25. 亜鉛 (Zn) ☆ 皮膚のタンパク合成。インシュリンの構成成分。血中コレステロールの調整に関与。 ★ 皮膚炎。味覚障害。円形脱毛症。前立腺肥大。インポテンツ・糖尿病。 26. クロム (Cr) ☆ インシュリンの働きを増強。糖・脂質代謝改善・血中コレステロールの LDL を下げ HDL を増加。 ★ 角膜障害。心臓発作。アテローム性動脈硬化症。糖尿病。 27.ケイ素 (Si) ☆ Si なければ忍耐なし。視力を強くする。筋肉を強くする。精神面への作用。 ★ 毛髪、眼球、顔面に光沢がなくなる。血液、神経の病気になりやすい。 28.ホウ素 (B) ☆ 骨成に必須。骨成長に必要な酵素を助ける。 ★ 尿中に Ca、Mg の排泄が増える。骨粗鬆症。関節炎の発生。性ホルモン異常低下。 29.臭素 (Br) ☆ 脳下垂体に多く含まれる。睡眠・鎮静的な作用 30.リチウム (Li) ☆ そう、うつの治療に有効。心臓病を防ぐ作用に注目。 ★ めまい、ふるえ、甲状腺異常 31.バナジウム (V) ☆ 脂肪の代謝、循環系を健康に保つ。虫歯の発生率低下(エナメル質を守る) ★ 虫歯になりやすい。貧血、動脈硬化になりやすい 32.ニッケル (Ni) ☆ たんぱく質、アミノ酸、ホルモン、脂肪、核酸と結合しB6 と共に代謝に関係し酵素活性を維持する。 33.ビタミンA ☆ 免疫に関与し、粘膜を抑制する働き。肌荒れを防ぐ。目からの細菌侵入を防ぐ ★ 免疫力低下。無気力。白髪化。皮膚感想。角膜肥厚。夜盲症。結石症(胆嚢、腎臓、膀胱) 34.ビタミンB1 ☆ 消化液の分泌促進。神経の正常化。炭水化物の代謝。 ★ 疲労。脚気(かっけ)。不眠。食欲不振。精神異常。乳児の心臓病。 35.ビタミンB2 ☆ 脂肪をエネルギーに変える時重要。脂肪肝を防ぐ。成長促進。粘膜の保護。 ★ 口内炎。口角炎。唇の荒れ。腸炎。光過敏症。涙の分泌過剰。 36.ビタミンB3 ☆ インシュリン・性ホルモン・副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモン合成に関与。 細胞呼吸や胃液の分泌に必要なもの。 ★ 貧血。ペラグラ。皮膚炎。口唇炎。口角炎。口内炎。舌炎。下痢。精神障害。 37.ビタミンB5 ☆ 神経組織、筋肉組織の合成に働く。血糖値の調整に関与。 ★ 心臓腎臓障害。白毛症。皮膚炎。神経障害。副腎。睡眠。 ☆ 脳、筋肉にブドウ糖の供給を助ける。たんぱく質、脂肪の消 38.ビタミンB6 ☆ 脳、筋肉にブドウ糖の供給を助ける。たんぱく質、脂肪の消化促進。子供の食欲増進。 ★ 食欲不振。小児の精神発育遅れ。成長阻害。下痢。口内炎。失明。浮腫。先端疼痛症。貧血。 39.ビタミンB12 ☆ たんぱく質・核酸の合成に関与。抗貧血作用。成長促進。赤血球白血球の生産に働く。肝疾患に効果。 ★ 悪性貧血。神経症。脂肪肝。 40.ビタミンB15 ☆ 抗酸化。細胞の寿命を延ばす。疲労の回復を早める。狭心症と喘息の症状を和らげる。 ★ 神経の障害。心臓病。酸素飽和した組織の減少。 41.ビタミンB17 ☆ 制癌と癌の予防の特性があるとされている。 ★ 癌への抵抗力が減少する 42.ビタミンC ☆ インターフェロン生成を促進、発癌を抑える。細胞内の呼吸作用をする。コラーゲンの生成に関与し 細胞間の結合組織を強くする。カルシウム・鉄の吸収に関与。最近に対する抵抗力の増強。 ★ 免疫力の低下。皮下出血。骨形成不全。成長不良。壊血病。貧血。 43.ビタミンD ☆ Caの吸収力を高め、骨歯への沈着促進。インシュリンの分泌に関与。Aの吸収を助ける。 ★ 骨の発育不全。くる病。骨軟化症。骨粗鬆症。 44.ビタミンE ★ 骨の発育不全。くる病。骨軟化症。骨粗鬆症。 ☆ 細胞を若返らせる。体内に酸素を送り込む。抗酸化作用・黄体・男性・ステロイドホルモン の分泌に関与。ニトロソアミンの生成を抑える。細胞膜・細胞質の機能強化。 ★ 狭心症・心筋梗塞・流産・不妊。産前産後の不調。貧血。筋ジストロフィー。動脈硬化。 45.ビタミンF ☆ 細胞膜の材料。多すぎるとアレルギー・癌の原因になる。 46.ビタミンH ☆ たんぱく質、性ホルモン、グリコーゲン合成に働く。白髪を防ぎ、ハゲを予防する。 ★ 脂漏性皮膚炎。無気力。不安感。手足に力が出ない。筋肉傷む。顔や体の湿疹を起こす。 47.ビタミンK ☆ 血液中のプロトロンビン生成。体液をアルカリ性に保つ。骨の生育を促進。 ★ 血液が凝固しにくくなる。新生児頭蓋骨内出血。活力低下。早く老ける。 48.ビタミンM・BC ☆ 赤血球の生産に働く。赤血球の生産に働く。抗体生産に働く。胃腸粘膜の機能を維持。 ★ 神経症状の悪化。貧血。白血球減少症。下痢。不眠。記憶減退。 49.ビタミンP ☆ 毛細血管壁を強化する。Cを酸化から守る。Cの効果を高める。 ★ 毛細血管が弱り出血しやすくなる。内出血、静脈瘤、歯茎から出血しやすい。 50.コリン ☆ 記憶を助ける物質を作る。神経伝達物質の原料。細胞膜の原料の一つ。 ★ 脂肪肝(肝硬変)高血圧。腎出血。記憶力の低下。 51.繊維 ☆ 食物の吸収をゆっくりさせ大腸の通過を早くする。大腸癌の予防。血糖値の急上昇を抑える。 腸内細菌(ビフィズス菌など)の増殖促進。便通を促す。添加物などの排泄。腸内をキレイにする。