身体に必要なミネラルってなに?
人間の体には、約60種類のミネラルが含まれています。これらのミネラルは、骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経伝達、ホルモンの分泌など、様々な生理機能に不可欠です。
ミネラルは、大きく分けて2種類に分けられます。
- 必須ミネラル:体内で合成することができず、食事から摂取しなければならないミネラルです。カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、コバルトなどがあります。
- 非必須ミネラル:体内で合成することができるミネラルです。ただし、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適量を摂取することが大切です。ナトリウム、カリウム、塩素、リンなどがあります。
ミネラルは、バランスよく摂取することが大切です。特定のミネラルを過剰に摂取すると、他のミネラルの吸収を阻害する可能性があります。また、ミネラルは体内で蓄積されにくいため、毎日の食事から摂取する必要があります。
ミネラルを多く含む食品には、次のようなものがあります。
- カルシウム:牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、緑黄色野菜など
- マグネシウム:全粒穀物、豆類、ナッツ類、緑黄色野菜など
- 鉄:赤身の肉、レバー、魚、豆類、緑黄色野菜など
- 亜鉛:肉類、魚介類、卵、豆類、全粒穀物など
- 銅:貝類、肉類、魚介類、豆類、全粒穀物など
- マンガン:全粒穀物、豆類、ナッツ類、緑黄色野菜など
- ヨウ素:魚介類、甲殻類、卵、乳製品など
- セレン:魚介類、甲殻類、肉類、卵、全粒穀物など
- コバルト:肉類、魚介類、卵、乳製品など
こんなに必要なミネラルですが実は天日塩にはそのミネラルが豊富なんです
実は天日塩にはそのミネラルが豊富な理由
天日塩は、太陽の光を浴びながら結晶化させた塩です。この過程で、海水中のミネラルが豊富に吸収されます。そのため、天日塩は、一般的な塩よりもミネラル含有量が高いです。
天日塩に含まれるミネラルには、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレンなどがあります。これらのミネラルは、私たちの体にとって重要な役割を果たしています。たとえば、カリウムは、筋肉の収縮や神経伝達に必要なミネラルです。マグネシウムは、骨や歯の形成に必要なミネラルです。カルシウムは、骨や歯の形成に必要なミネラルです。鉄は、ヘモグロビンの構成成分です。亜鉛は、免疫機能を向上させるミネラルです。銅は、コラーゲンの生成に必要なミネラルです。マンガンは、酵素の働きを助けるミネラルです。ヨウ素は、甲状腺ホルモンの合成に必要なミネラルです。セレンは、抗酸化作用を有するミネラルです。
ではなぜ日本が「塩」の輸入国なのか
2021年の日本の塩輸入量は約160万トンで、これは世界の塩輸入量の約20%を占めています。日本の塩輸入量は、中国、オーストラリア、チリからの輸入が大部分を占めています。
日本の塩の輸入量が多い理由は、いくつかあります。まず、日本の国土面積が小さいため、自給率が低いことです。また、日本の食文化は、塩を多く使う料理が多いことも理由の一つです。さらに、日本の塩の品質が世界でも高いことも、輸入量が多い理由の一つです。
なぜ、日本には「塩田」が存在しないのか?
・昭和46年「塩業近代化臨時措置法」により塩田は姿を消した
「塩業近代化臨時措置法」とは?
塩業近代化臨時措置法は、1971年(昭和46年)に制定された法律です。この法律は、日本の塩業が、輸入塩との競争に勝てない状況に陥っていたため、塩業経営の合理化を図り、塩の需要を維持するために制定されました。
この法律では、塩専売制度が廃止され、塩の製造・販売が自由化されました。また、塩業経営の合理化のために、塩業団体の統合や合併が促進されました。
この法律により、日本の塩業は、輸入塩との競争に打ち勝ち、成長を続けることができました。しかし、近年では、塩の消費量が減少傾向にあり、塩業経営は再び厳しさを増しています。
・以降、自然塩は市場から消え、精製塩が食塩として普及した
塩分の摂り過ぎは本当に「毒」?
・食塩の成分はおよそ96~99%が塩化ナトリウムである
・ナトリウムの過剰摂取は代謝障害を起こし、高血圧の原因に
本来「塩」は生命維持活動に必要不可欠
・人間の体液は0.85~0.9%の塩水で構成されている
・天然のミネラルをそのままに。バランスの良い塩とは・・・?
減らさなければならない本当の塩とは?
減らすべき塩は、食塩です。食塩は、ナトリウムと塩化物からなる化合物です。ナトリウムは、私たちの体にとって必要なミネラルですが、過剰に摂取すると、高血圧や心臓病などのリスクが高まります。
食塩は、私たちが日常的に摂取している食品に含まれています。パン、麺類、肉類、魚介類、加工食品など、多くの食品に食塩が添加されています。また、私たちは、食事以外にも、調味料として食塩を摂取しています。
海水には生命維持に必要なミネラルが理想的なバランスで含まれており、赤ちゃんの命を育む「羊水」もまた極めて古代の海水に近い事が分かっています。
塩は筋力のもと、体温のコントロール、脳の情報伝達に重要な役割をはたしています。
塩=塩化ナトリウムではありません。
多種多様なミネラルを含んでいない「食塩」、いわゆる塩化ナトリウムだけの塩ばかり摂る事は高血圧をはじめ、糖尿病、成人病、低血糖値、アトピーなど様々な病気の原因になります。
【海水・羊水・血漿(けっしょう)の電解質比率】
</
なぜ「塩」が大切なのか
~天然塩の生理的作用~
『塩の製法とその特徴』①
流下式枝条架塩田(昭和28年~昭和47年)
風と太陽の熱で濃い塩水を作り、それを平窯で煮つめて塩を結晶化させる製法。
【メリット】
・当時は入浜式と比べ格段に生産率がアップ
・わずかににがり成分が残り、味の良い塩ができる
【デメリット】
・釜焚きすることにより、多くのミネラルが失われる
『塩の製法とその特徴』②
イオン交換膜法(昭和47年~)
イオン交換膜と電気エネルギーを利用して高濃度の塩化ナトリウム溶液を作りだし、真空式蒸発缶で煮詰めて精塩します。
【メリット】
・広大な塩田が不要、天候に左右されずに生産
・製塩と別に工業用のカ性ソーダ、塩素、炭酸ソーダを生産出来る
※工業用途以外に上水道設備にも使用されている。
「干潟天日塩の製法」
①塩を結晶化する
②保存庫で熟成
③不純物を除去
最終工程まで太陽と風のみで完全非加熱で塩作りを行います。
太陽と風、保存庫での熟成期間を経て、とてもミネラル豊富な塩になります。
世界のどの塩田の塩にも見劣りしない味わいが特徴です。